2012年9月17日月曜日

書評:「平穏死」という選択/石飛幸三


石飛幸三先生に「『平穏死』という選択」を献本いただきました。石飛先生は、世田谷区立特別養護老人ホーム 芦花ホームで「看取り」に取り組まれています。


Amazonはこちら→ goo.gl/A78QF

この本は前著の「平穏死のすすめ」からさらに一歩踏み込んだ内容となっているだけでなく、制度や現場で起きていることも含めて様々な観点からの記述があり、この問題にまだ親しくない方でも課題の全体像を掴むことができる様になっています。

2012年5月13日日曜日

クラウドファンディングにおける規制(1) : SEC White Paper;Rocket Hub


本文章はRocket hub によってSECに提出された「Regulation of Crowd funding; Building on the Jumpstart our business startups Act」の翻訳です。Rocket Hubより許可を得て翻訳しています。原文はSECのサイトにWhite paperとして掲載されています。
http://www.sec.gov/comments/jobs-title-iii/jobstitleiii-39.pdf



非常に長いので今回は概要が書かれている第1章をご紹介します。

2012年4月13日金曜日

Teach For Japanをたずねて


楽町東京交通会館。JR山手線有楽町駅の中央口改札を降りると目の前にあるこのビルは、東京都と三菱地所が共同出資して1965年に開館した、いわゆる複合商業施設の原点ともいえる歴史のある建物である。3月某日、ここに本部を置くTeach For Japan(TFJ)というNPOを訪問するため僕らCreatoのメンバーはこのビルに集まった。


TFJとは何か?最近新聞やニュースで取り上げられることも増えてきており、ご存知の方も多いかもしれない。

米国で学生に最も人気の就職先の一つである教育NPO「Teach For America(TFA)」。TFAは1990年に当時まだプリンストン大学の学生であったウェンディ・コップが立ち上げた教育NPOで、教育機会の不平等やその他教育問題を解決することをミッションとしている。ハーバード大学やMITなど有名大学出身の若者を教育問題の顕著な学校に教員として派遣するなどしてこれまでに300万人以上の子どもの教育に携わってきているという。

2011年11月28日月曜日

シードラウンドにおける転換社債のメリットは何か?

What are the benefits of debt in a seed round?
http://venturehacks.com/articles/debt-benefits

転換社債はしばしばシードラウンドでの最善の選択となる。それは便利で割安でお手軽だからだ。転換社債を活用すれば、あなたは資金調達をさっさと済ませ、またすぐに事業に集中できる。それは企業にとっても投資家にとっても素晴らしいことだ。

創業まもないころであれば、転換社債を活用した$50-$500K程度のシードファイナンスは、資本を譲渡する有効な手段となり得る。転換社債は、次の資金調達までのつなぎであるため”ブリッジローン”としても知られている。

転換社債(短期借入)は銀行から融資を得るのとは違う。融資は銀行にとって回収すべきものであるが、転換社債は、貸し手にとっても企業にとっても、シリーズAラウンドが終了すれば、資本に転換されるべきものなのである。(この素晴らしいファイナンスツールについて書かれた入門書"Yokum Taku's series on convertible debt”を読むべし)

シードラウンドの社債はエクイティラウンドよりも遥かに簡便である。エンジェルが投資家である場合はなおのことである。ベンチャーキャピタルが債権者となる場合は少し用心が必要だろうが、それでもVCデッドファイナンスは、VCエクイティファイナンスより遥かに簡単なのだ。

では、なぜシードラウンドにおいて社債が資本の代替手段となり得るのだろうか?その答えは、Convenience(利便性)、Suitability(フィット感)、Control(制御)、cost(割安さ)、speed(お手軽さ)にある。